=日替わり=
艶笑都々逸高座
2021年6月21日

「立てば芍薬 すわれば牡丹も 今じゃ寝たきり ボケの花」

 もとはご存知「立てば芍薬 すわれば牡丹 歩く姿は ユリの花」。究極の美人とは、こういう人。ということですが、実はこれって都々逸なんです。知ってた?
 でもこの有名な作品より、紫文の改作のほうがいいでしょう? 面白いからではありません。
 なんたって立って、座って、寝る、という人間の三態をちゃんといれている。歩くじゃあいけません。それに人生を唄ってますからね。
 美人だって歳をとれば……。
 それともうひとつ。
「立てば尺八 吸われりゃもたん ただよう匂いは ユリの花」

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(初出:「スポーツニッポン」駅売り版 2001年7〜9月毎日連載)